門の位置はどうする?【エクステリア工事編】
要約
門の位置の取り方や、建物と道路との関係を説明しています。駐車場・アプローチ・庭・の配置も考慮して考える必要があります。バリアフリー対策も忘れずに!
門の位置はどうする?
門の位置の取り方は、建物の玄関位置や道路と敷地の関係、敷地の形状・利用方法のよって異なるので、駐車場・アプローチ・庭・の配置も考慮して考える必要があります。
また、門の位置を考える際、建物の玄関と門との「見通し」に注意することが大切です。門扉を開けたとき防犯のため、道路から直接玄関が見通せないほうが良く、また門から奥の景色を垣間見せることにより、「向こうに何があるのだろう・・・」と期待させるような空間つくりを行うことができます。
玄関までの距離が長い場合
門から玄関までの距離に余裕がある場合、門前の敷地を広く取り、そのスペースに植栽などを植えると個性的な空間ができます。また、交通量が多い道路に接している場合は、道路に出る際のスペースが確保でき安全な生活をすることができます。
玄関までの距離が短い場合
敷地内への見通しが遮断されるとともに景色に変化が生まれ、門まわりの空間に奥行き感が生まれます。また、門柱や門扉等を設置する余裕がない場合は、門まわりに植栽等の工夫を行うことにより、玄関があからさまに見えなくなる効果が得られます。
道路と高低差がある場合
高低差がある場合のメリット
道路と敷地の間に高低差がある場合は、階段またはスロープを設置し、スムーズな歩行が図れるようにします。
- 道路側から建物の玄関への見通しが立ちにくく、プライバシーの保護ができます。
- 防犯性があります。
- 階段の形状、舗装や仕上げ、植栽の手法により特徴ある景観を作ることができます。なお、階段の踏面は26~30cm、蹴上げは15~18cmが望ましいです。
2)バリアフリー対策(老人、幼児、障害者のための設計)
階段を作る際、老人・幼児・障害者も使いやすいように設計上、細かい配慮をしなければなりません。
- 階段の蹴上げをできるだけ小さくする。踏面を広めにする。
- すべりにくい仕上げの舗装を選択する。
- 手すりやスロープを設置し、車椅子の場合は、敷地への乗り入れ箇所の段差は2cm以下、スロープの勾配は4%以下が望ましいです。
【作成日:2012年6月11日】