門まわりの種類【エクステリア工事編】
要約
門まわりの種類(洋風、オープン、和風)を説明しています。大切なのは建物のデザインとの調和を図ることです。自分好みのデザインにするのは止めておきましょう。
門まわりの種類
門と建物のデザインの調和を考慮しなければなりません。建物の規模、色調、材質とバランスの取れた門まわりの設計を行います。和風、洋風、和洋折衷、アジア風など様々なデザインが考えられますが、どの場合も周囲の街並みとの調和が大切です。
洋風のデザイン
タイルやレンガ等の洋風の素材を用いて、モダンで明るい門まわりを作ります。
門扉はアルミ製が多く、木製、鉄製等もあります。門柱はレンガ積みやブロック積みのものが多く重厚感があります。仕上げ方法は、タイル、自然石、、吹付け、ジョリパットなど色もパターンも様々です。
また、バラやアイビーなどのつる植物をアーチに絡ませたり、花壇を作ると華やかになり季節感も生まれます。シンボルツリーにはミモザやオリーブ、ゲッケイ樹など洋風に合うものを選びます。
床面はタイルや自然石、ピンコロ石、レンガ、洗い出し舗装などが考えられます。洋風の石やレンガは近年、色や形、大きさとも豊富なものが輸入されています。
オープンのデザイン
最近は、オープンな形にしてあえて門の形をとらず、玄関まで何も作らない門まわりも増えています。ただし、機能ポールといったポストとインターホン、表札が一体になった製品を立てたり、それらの設備を建物の外壁に直接つけてしまう方もいます。
施工費を安く済ませることができ、無理に門まわりを作ることができない狭い敷地には打ってつけです。ただ、玄関が丸見えになってしまうので、シンボルツリーなどを植えて、少し目隠しを作る工夫を考えたほうがいいでしょう。
和風のデザイン
最近はあまり和風の門まわりを作る人はいませんが、ここでは少し詳しく紹介しておきます。
伝統的な和風の門まわりの修景手法(役木)として「門冠りの木」があり、門の右側か左側に松やマキなどの斜幹の木を植え、門の角を隠します。この門と樹木の景観の対比により奥行き感が生まれます。門柱・門壁には土壁・木塀・石積み・石張り・竹垣などを用います。
門脇には灯籠や景石などの添景物を据えて、松、カエデ、ツゲ、竹などの和風の樹木を植えます。ウメ、シャクナゲ、サツキなどの花木を植えると季節感が演出でき華やかになります。足元には飛び石、玉砂利、リュウノヒゲやタマリュウ等の地衣類を敷き詰めます。歩きやすさを考え、鉄平石の乱張りや洗い出し舗装などもあります。
本格的なものも少なくなりつつありますが、重厚で風格を感じさせる、伝統的な和風の門である腕木門、冠木門、塀重門などがあります。現代では耐久性、価格面などから樹脂製、アルミ製のものも増えています。
【作成日:2012年6月11日】