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エクステリアと塀並みのデザイン|街並がきれいに見える工夫

要約

街並の美しさを見出すには、バラバラのデザインよりも、揃えることが基本です。デザインや素材の統一、セットバック、駐車場、植栽、カーポート屋根などの施工方法。


エクステリアと塀並みのデザイン

エクステリアと塀並みのデザイン

街並の美しさを見出すには、バラバラのデザインよりも、揃えることが基本です。個性化と統一のバランスが街づくりの基本ですが、何を個性化し、何を統一するか選択しなければなりません。住宅はそれぞれライフスタイルが異なるので、道路との境界のデザインを統一するのが望ましいです。

街並をデザインする場合は、使用する材料の種類を極端に少なくして、全体をコーディネートすることがポイントになります。素材、風合いを統一して、色彩と形態によって変化を付けることが効果的な手法です。


デザインや素材の統一

エクステリアと塀並みのデザイン

土留めの高さの違いによってよう壁の材料(ブロック、現場打コンクリート、石積み)を使い分けて施工すると、景観上見苦しくなってしまいます。同じ素材で統一するか、少なくとも街並に影響するところは統一することが望ましいです。

塀や生け垣も高さや素材を統一することはもちろんのこと、できれば門扉・表札・ポストのデザインも統一し、カーポートの屋根を揃えて最初から作っておくといいです。


セットバック

ブロック塀が道路際に接して施工されると緑地スペースがとれず、殺風景な街並景観となりがちです。道路レベルでの緑地スペース確保のため、ブロック塀は境界からセットバックして施工されることが望ましいです。

セットバックの寸法は、街並形成の方針や敷地規模にもよりますが、最低10cmでも下草程度は植えることができます。


駐車場

街並計画を実施する場合に、駐車場も計画に配置しなければなりません。駐車場計画は、造成工事の時にブロック塀と一体的に考え、あらかじめ完成させることで工期とコストの面でメリットが出せるとともに、計画的配置で美しい街並づくりができます。

造成計画で、駐車スペースが1台分しか設定されていないケースがありますが、最近では、世帯あたり2台分を確保することが一般的になっています。敷地の形によって、縦列・並列をあらかじめ見極めた計画を立てる必要があります。

駐車場の入り口は、生け垣や塀などの町の壁面線を分断します。細切れの分断を避けるためには、2戸の住宅の駐車場を連続させる配置(ペア駐車)が理想です。ただし、南北道路でペア駐車を採用しようとすると、建物配置の関係で庭の広さや取り方に差が生じて、日照面での影響が出てくるため、この場合は、駐車スペースは北または南側にを揃えて計画するほうがいいです。道路勾配の大きい宅地でペア駐車を計画しようとすると、一方の宅地の道路との高低差が大きくなって、無理が生じるので注意をしてください。

2台駐車が道路の両側で連続する場合は、宅地の規模形状にも配慮しながら、縦列・並列・L型駐車を適切に配置し、住戸プランのバリエーション展開を豊富にするとともに、道路景観にも変化を与える計画とします。

駐車場の仕上げ仕様は、歩行者の視線にもふれるため、デザインと環境に配慮し、できるだけ雨水の浸透する仕上げ材を用いましょう。


カーポート屋根

計画段階では、カーポートの屋根を設けていない場合が多いですが、現実的には入居後にさまざまなデザインの製品が付けられてしまい、街並景観が乱されるケースも多いです。

対応策として、街並景観を損なわないデザインのものをあらかじめ設置するか、推奨品を設定しておき、入居後に付けてもらうという方法が考えられます。

この場合、道路際いっぱいまで屋根が出てしまうと街並が乱雑に見えるので、最低50cm程度の後退距離を設定しておくのが望ましいです。なお、設置に際しては、建ぺい率や不燃材の使用等、関連する法規を十分に確認することも必要です。


シンボルツリー(記念樹)

エクステリアと塀並みのデザイン

住区内道路に街路樹を植える場合は少ないです。しかし、歩行者が主体の住区内道路こそ、四季の風情を感じさせる訴えが必要です。駐車場アプローチ周りに、それぞれの家が1〜2本の高木のシンボルツリーを植え、それが連続して街路樹になるようにします。


サイン・ゴミ置き場

各家の表札、郵便受け、メーター類の配置やデザインも統一した考え方があると美しい街並となります。ゴミ置き場は、乱雑になりがちであるので、シェルターを含め計画します。

宅地造成にからむU字型排水溝やその蓋、径の大きな雨水や汚水の最終マスは、できるだけ周辺と同一素材を用いた化粧マスとします。

【作成日:2012年6月7日】

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