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エクステリアと家並みのデザイン|太陽の当たる南がポイント

要約

エクステリアの場合、門を作ることで意識の変化が明確になります、玄関前はゆとりのある空間を。建物の配置、屋根、外壁と壁面位置、アイストップとランドマーク、植栽も説明しています。


エクステリアと家並みのデザイン

家並みの計画に当たっては、敷地の状況を把握し、周辺の状況を含めて住宅の配置計画や色彩計画を一定の方針に従って、行うことがポイントです。


建物の配置

建物の向きは、敷地境界線と方位が平行に近い場合は特に問題はありませんが、方位が振れている場合は建物の向きを、どちらを南と考えるか、あらかじめ決めて統一します。庭の配置についても、主庭を道路から見て、どちらにとるかによって街並の見え方や日照環境も変わります。

また、建物のメンテナンス、安全性を考慮して敷地内は回遊できるような配置計画とします。庭の中の、物置や物干し、ゴミ箱は街並の景観上問題となるため、できるだけ配置計画の段階でその位置を検討しておくか、建築または、外構の一部として計画しておくことが望ましいです。


屋根

エクステリアと家並みのデザイン

屋根は4〜6寸程度の勾配屋根を基本とし、その範囲の屋根勾配で揃えることが望ましいです。ただし、9〜10寸のものも道のアイストップやランドマークとして、全体の景観計画を考えた上で採用することも考えられます。

屋根の素材は統一することが望ましいです。単調さを崩すためにそれぞれの住戸では、形態に個性を持たせ、色彩は明度や彩度に一定の範囲で変化を付けるといいです。屋根形状については、勾配や素材を統一した場合、形状で街並に変化をつけます。

屋根の形状は、主要道路の軸線を演出するため、棟の方向と道路と平行に統一するのも1つの手法です。屋根形状のリズムによりコミュニティの領域を示したり、街並を印象づけることも考えられます。直線的な道路形状や、変化に乏しい街並景観になりがちな場合は、ドーマーや飾り屋根などによりアクセントを付けます。


外壁と壁面位置

壁面後退などの規制によって配置された壁面線は、単調な景観となりがちです。適度な変化をつけるために、隣家への日照や通風などに配慮しながら、意識的に壁面線に凸凹をつけることが望ましいです。また、道路境界より建物壁面までの距離は道路面に対して圧迫感のないように配置し、植栽などを入れるスペースを確保しましょう(1.2m〜2m程度)。

外壁の仕上げ素材や色彩については、素材は塗り壁や吹き付け塗装、タイル張りなど多様な風合いにより変化をつけますが、色彩は彩度や明度を揃えながら、ある程度色相の変化による配色をすることが望ましいです。また全体的に単調にならないように、ツートンなどの配色の住戸も適宜配置するのもよいです。

道路側の窓は、壁面が無表情にならないように、表情・デザイン性のあるものとします。特に北入り住戸道路側は、水まわりの小窓のみが連続するのでデザイン性のあるサッシを選びます。また、バルコニーや鉢植えは、単調になりがちな壁面の連続に変化を付ける要素として有効です。


エクステリア(外構)

エクステリアと家並みのデザイン

門を設けることにより、道路と敷地は明確に分離されます。しかし、背の高い門を設置する場合は、圧迫感を与えないように敷地内へセットバックしておくほうがよいです。門まわりに植物を絡ませたり、花飾りのトレリスを設置することは、街並を演出するのに効果が大きいです。

門柱に表札とともに、ポスト、インターホンなどの機能を加え、電気、ガスメーターを集中化して組み込むことにより門まわりがすっきりと収まります。門を設けず、統一したスタイルのオープン外構も美しいです。

玄関ポーチは、外構と建物の接点であり、家の顔ともなる空間なのでゆとりある計画としたいです。できれば間口、奥行きともに1.8m以上は確保し、植栽やプランターなどで飾り、閉鎖的な表現にならないように工夫します。

道路側に面するバルコニーは、街並に与える影響も大きいので、位置とデザインには十分配慮したいです。また、物干し場にもなるので、美観を損なわないようにバルコニーの内側に物干し金具などを設置するなどして、生活感が街並へ直接表れにくい工夫を施すことも必要です。


アイストップとランドマーク

ランドマークは、町に救心性と個性を持たせるとともに、訪問者に目標感を与えます。ランドマークとなる建物は、公共の施設や集会所が適していますが、外国では教会がこの役割を果たしている場合が多いです。ランドマークの建物は、一般の住宅とは異なり、規模を少し大きくし、色彩を有彩色とし、屋根は特徴的や勾配屋根とします。

歩行者が道の正面に見える位置に立つ住宅(アイストップに位置する住戸)でも、住宅のスタイルを印象的な形状とし、色彩や素材に特徴を持たせることで、場所が認識しやすくなるとともに、町に個性が生まれ、印象や愛着が深まります。


植栽

宅地の道路に接する部分は、生け垣や灌木、下草による緑の連続を図り、視線に多くの緑が入るように心がけ、シンボルツリーによって街並に並木道を造るようにします。

植栽は四季の変化のある落葉樹と、プライバシーを適度に保護する常緑樹をバランスよく計画します。無表情なブロック塀がある場合には、足元のセットバックゾーンの緑化や垂れ下がり緑化なのにより修景します。

【作成日:2012年6月8日】

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